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誰も知らない にきびの原因
青春時代のシンボルといわれる、ニキビ。ところが、ニキビって、本当の姿を知れば知るほど身の毛がよだつ思いがします。ニキビのことをもっと学んで克服してみましょう。

原因の第一は、顔の毛穴に住みつくダニ。分泌される皮脂や角質を食べながら繁殖し、卵から3回の脱皮を経て成虫となり、約50個の卵を産んでおよそ15日の短い生命を終えます。
右のイメージ図は、小さな皮脂腺の中でたくさんの卵がふ化(黄色)した想像図です。皮脂を食べて5日もすると成虫になり、その排泄物や脱け殻も含めて皮脂腺で大きく膨張してしまいます。そして夜な夜な、毛穴を通って皮膚表面に姿を現し、新たな毛穴を求めて顔中を這いまわります。想像しただけで、気分が悪くなるでしょう。
原因の第二は、皮脂腺にダニが媒介したバクテリアや悪害菌が増殖することです。そうなると完全に皮脂の排出は止められて、皮下(真皮)で堅い固まりとなって、にきびに成長してしまいます。
顔ダニ このダニ、顔の毛穴に生息することから顔ダニ(デモデクス)と呼ばれていますが、ニキビの膿からも多く発見されるので、ニキビダニと呼ぶこともあります。通常はそんなに繁殖しませんが、宿主(人間)の免疫が低下するときなどに、爆発的な繁殖がみられます。
青春時代には皮脂腺が発達して皮脂の分泌量が急激に多くなるので、これを食餌とする顔ダニが増殖、顔中ニキビだらけのトラブルになることもあります。
ところが顔ダニは、日本人なら殆どが持っており、その誰もが、ニキビで困ってしまうということはありません。皮膚を衛生的に保つことで、短期間にニキビは改善できるはずです。いつまでもニキビに悩まされたり、赤ら顔が続く方は、顔ダニの再チェックが必要だということになります。
■ 間違った顔ダニ対策が増殖を招く
顔ダニが宿主を刺したり、毒素を出して傷つけたりすることはありません。家ダニが毛穴の奥の皮脂腺に住みついているから、排泄物や脱皮した脱け殻や死骸が皮下にたまることが問題なのです。
原因の第三として、これらを栄養源として大腸菌に近い真正細菌のアクネ菌(右写真)、また外部から侵入してきた悪玉菌が増殖し始めます。これらを侵入物と認識する自己防衛システムが作動して白血球が集まり、侵入者を殺そうとして活性酸素などの掃射が始まります。
悪害菌のみならず、毛母細胞や周辺細胞も傷つけるという拒絶反応が起こって、初期的に皮膚の痒みや脱毛がはじまり、次第に毛穴の周りが痒みを持ち、吹き出もの状に腫れて皮脂の出口が塞がれてしまいます。
アクネ菌
原因の第四は、治療方法にあります。痒いからと言ってステロイド軟膏を塗り過ぎると大変なことになります。ステロイドは免疫作用を低下させる薬剤ですから、顔ダニが媒介した悪玉菌の増殖を抑止できなくなります。悪玉菌が増殖した毛穴は炎症を起こし膿がたまり、悪臭を放って「ニキビの親」と呼んでいる吹き出ものになってしまいます。顔中に広がった吹き出もの、この多くが、ステロイドの使用過多が招いた副作用です。
■ 刺激の強い石鹸より、安全安心の天敵石鹸を使う

冬虫夏草石鹸
昆虫の天敵・冬虫夏草を添加した石鹸
原因の第五は、洗顔石鹸の選択です。
「洗顔で衛生にするのが1番」という考え方は間違いではありませんが、問題はどのような石鹸が最適なのかということです。ダニを殺すのだから、ある程度、殺虫性の有るものが良いと化学成分のものを考えがちですが、これは大きな間違いで、ますます皮膚の拒絶反応を招きニキビが悪化してしまいます。
また「洗い過ぎるのが良くない」と、そっと押し洗いで済ます人もいますが、これでは毛穴の汚れが落ちないので、いつまで経ってもニキビが改善することはありません。
その点、もっとも安全なのは生物性の天敵石鹸です。天敵というのは生物の繁殖をコントロールするために「天が与えた敵対生物」という意味で、ハブとマングースの例に見るようにこれを「天賦の備え」と言ってます。
昆虫の天敵には冬虫夏草というキノコ菌があり、このキノコの成分を利用すれば、顔ダニは自然といなくなるという論理です。石鹸に、顔ダニが大嫌いな天然成分を添加することで洗浄強度の上下にかかわらず、顔ダニがいなくなるという洗顔方法です。
■ 顔ダニを駆除する基本は上質の石鹸とクリーム
顔ダニを化学のパワーで殺戮することには大きなリスクが伴います。これは、森林にマツクイムシがいるから「農薬を空中散布して皆殺しにしよう」という方法と同じです。一時的にマツクイムシはいなくなりますが、今度は農薬を越える生命力を身につけたマツクイムシが増殖を始めます。だからといって、さらに強力な農薬を撒くことは、人間を含めた生態系を破壊するのと同じだから危険すぎます。
顔ダニも同じで、化学薬品では効かないどころか、宿主の方に副作用が出て免疫力が低下し、これによって顔ダニや悪害菌の増殖を促すという逆効果になってしまいます。
冬虫夏草
害虫の天敵・冬虫夏草
右上の写真は冬虫夏草という子嚢菌門バッカクキン科のキノコです。冬眠する昆虫に侵入して昆虫を栄養源に、冬の間に菌糸を貯え、初夏になると発芽して地上に姿を現します。中国では2500年も前から時の皇帝の不老長生を願う秘薬として重宝されましたが、乱獲によってほぼ絶滅して、今ではキロ当たり1000万円という高値で取り引きされています。
この希少なキノコが日本で簡単に栽培できるようになり、特性を活かした普及が始まっています。健康食品のみならず、昆虫の天敵であることを活かした洗顔石鹸や、洗顔後の保湿クリームにも、冬虫夏草が使われるようになりました。天敵生物なら化学薬品のように副作用なく顔ダニを駆除してくれる、と考えられます。
<上記のリンク先>
希少なキノコが日本で簡単に栽培洗顔石鹸洗顔後の保湿クリーム天敵生物

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日本自然療法推進協会